うつ病ってどんな病気?

人は誰でも、嫌なことや辛いことがあったときは気分が落ち込んだり、何もする気が起きなくなったりするもの。しかしうつ病になると、このような状態が長期に渡り、生活に支障をきたすようになります。無気力になり今まで楽しめていたことに興味が持てなくなったり、常に不安を感じてイライラしたりするなどの心の症状に加え、身体にも不眠や食欲減退などの異変が現れます。

うつ病を発症する原因については、さまざまな説があります。家族との死別、妊娠・出産といったライフステージの大きな変化や、仕事や対人関係でのトラブルなどの心理的ストレスをきっかけに、脳の神経伝達物質のバランスが崩れることで発症するという説や、遺伝子や体質が原因であるという説などがあげられます。

うつ病の治療法について

うつ病の治療法には、「薬物療法(抗うつ剤などの投薬)」や「精神療法(医師とのカウンセリング)」などがあります。近年、薬だけに頼らない治療法が注目されています。精神療法の一つである認知行動療法は、物事の捉え方や行動の仕方を工夫し、是正することで、不安やストレスを減らす治療法です。うつ病の患者さんには、物事を必要以上にマイナスに捉えてストレスを抱えてしまう面があります。出来事やそれに伴う自分の感情について書き出し、医師と対話を重ねながら自分自身を客観的に見つめることで、ストレスに対処する力を身につけていきます。

医療先進国であるアメリカ発祥の磁気刺激治療法は、背外側前頭前野という脳の部位に磁気エネルギーを照射する方法です。神経伝達物質の分泌が促され、血流がアップすることにより、思考力や判断能力の回復が期待できます。薬物に比べ、副作用が少ないとされています。

光トポグラフィー検査は、太陽の光の約3分の1の近赤外線を使って脳の血の流れの変化を測っていくことです。